イン・エクセスのアルバム「キック」からのアメリカでの3枚目のシングルにあたる「ニュー・センセイション」は、88年当時、私の大好きな1曲でした。 (Why 過去形)

パキパキの音に合わせて各々の楽器をキメキメにあてがうビデオ・クリップでのパフォーマンスは、定型ロックへの風刺でもあり、ジャンル操作への皮肉でもあり、小生は観るたびにスカッとしました。 (はい)

いわゆるダンス・ミュージックのカテゴリーではありませんが、いかにもダンス・ミュージック然としたその幾何学的なギターのリフは、マイケル・ジャクソンの「ブラック・オア・ホワイト」に影響を与えたのではないか、と拙者には思えるのです。 (はいはい)



New Sensation - INXS→
Black Or White - Michael Jackson

イントロリフ→イントロリフ
ダブルのバース (Aメロ) から暗転してフックに入る構成→
ダブルのバース (Aメロ) から暗転してCメロ (のようなもの) に入る構成 (1番)



ナイル・ロジャースがプロデュースを担当した彼らの「オリジナル・シン」、そのひとつ前のシングルは、奇しくも「ブラック&ホワイト」というタイトルでした。 (はいはいはい)



Black And White - INXS
Black Or White - Michael Jackson




さらにこの「ニュー・センセイション」、デビッド・ボウイの87年4月に発表されたアルバムのタイトル曲である「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」 (のちにシングル・カット。アルバムからの3枚目のシングル) へのクリス・トーマスなりのオマージュではないか、と小賢しいおいどんは薔薇を咥えてやみません。 (灰)

イントロのリフ、ダブルのバースから暗転してフックに入る構成、そのフックがNで始まりnで終わるタイトルの反復…。イン・エクセスの「キック」は半年後の87年10月の発売ですし、もしかしてないこともないのかな、と暗い部屋の隅っこで体育座りをしながら涙の愚生は考えます。 (おそらく違うでしょう)



Never Let Me Down - David Bowie→
New Sensation - INXS

イントロリフ→イントロリフ
ダブルのバース (Aメロ + Bメロ) から暗転してフックに入る構成 (1番)→
ダブルのバース (Aメロ) から暗転してフックに入る構成
フックがNで始まりnで終わるタイトル (アレンジあり) の反復→
フックがNで始まりnで終わるタイトルの反復
Never Let Me Down - David Bowie: 87年4月20日発売 (UK)
Kick - INXS: 87年10月19日発売 (US)



そして「オリジナル・シン」と同じ83年のナイル・ロジャース作品が、「レッツ・ダンス」 (デビッド・ボウイとの共同プロデュース) なんですよね。 (灰 2 灰)



"デイヴィッド・ボウイーの "レッツ・ダンス" を彷彿とさせる本曲はまさしく、かのナイル・ロジャース(シック)のプロデュースとアレンジ。" (日本盤シングル「オリジナル・シン」のライナーノーツより引用)

"イン・エクセスのメンバー6人は去る11月1日から1週間に渡って来日。銀座と晴海ふ頭をシチュエイションに、50名のエキストラを使って、このシングルのプロモーション・ヴィデオを撮影しました。もちろん海外のロック・バンドが日本でプロモーション・ヴィデオを撮影するのは彼等が初めてのことです。" (同)

(ポリスの「ソー・ロンリー」は何処へ…………)



というわけで、結構場違いかもしれませんが、よろしくお願いします。 (誰に何を)